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2010年2月12日 (金)

夢と予算(建築家に依頼する意味)

Yumetoyasan_5はじめの打合せでは、お施主さんのほぼ全員が予算が一致しません。もっとも、設計士でさえ自分の家はそうなりますが。(自分のことは、なかなか客観的に見られません。)

その度合いは、皆さんそれぞれで、予算内では出来ないや要望を沢山お持ちです。

それに対して、最初からほとんど予算内では出来ませんとは言えないのが本当のところでしょうか。言っても良いのですが、お施主さんのを壊してしまうと同時に、生涯1度か2度しか建てないであろう大切なお住まいを萎縮したものにしてしまうからです。

安全に余裕をみて予算内に納めてしまう設計は楽です、普通の設計をすれば簡単ですから。

しかし、せっかく、建築家に期待をして依頼されるからには、その期待に答えて感動していただけるような設計でないと意味がないと思っています。

設計のプロセスで、家のコンセプトを一番決定付ける最初の基本計画の段階で、あまり“予算”、“予算”と意識してしまうと、これからを膨らませてワクワクする家にしていく時期だけに、その影響は大きく、家全体をつまらないものにしてしまいます。(逆に、大風呂敷を広げてしまっても困りものですが)

や要望が大きいほど金額は膨れますが(高くなりすぎるようでしたら、途中で警告を出します。)、をそこそこ膨らませながら現実と照らし合わせて図面(キッチリ見積もれる実施設計図)を書いていくわけです。

がいっぱい(あるいは、程々?)に詰まった実施設計図が出来上がったら、いよいよ見積を工務店から取ります。

見積が上がって来て、そこで、実際の予算と照らし合わせ、を更に現実のものにしていく作業に入ります。これが、大事な大事な“見積調整”といことになります。

ここでようやくが現実(金額)として現れてきます。

ハウスメーカー等では、防衛策として基本計画の段階で概算見積を出しますが、この段階では、や要望が全て反映されているわけもなく、数枚の設計図の見積は、何の根拠もありません。そのリアルでない金額だけが一人歩きをしてしまい、設計の参考にするはずなのに、思ったより少なければその金額で全部出来ててしまうと思ってしまったり、多ければ、もっと設計を削らなければと萎縮してしまうわけで、の実現の妨げになってしまいます。見積は、キッチリ見積もれる実施設計図が出来上がった段階でないと意味がありません。

そこで見積調整では、どうしても実現したいもの、切り捨ててもよいものを本格的に、“仕分”をして工事する実際の金額を決めていくわけです。大変な作業です。やはりこれを乗り越え、初めて納得出来る我が家を獲得することになるわけです。

ここでも、私のHP知得の話の“コストダウンのポイント”や設計監理のプロセス“の見積調整を合わせて読んで頂くと、より分り易いかも知れません。http://homepage2.nifty.com/h-endoh/tienowa/tienowa21.html

http://homepage2.nifty.com/h-endoh/tienowa/tienowa12.html

ここで、理解しておいて頂きたいのは、建築家が予算内に納めるのではなく、建築家はあくまで助言をする立場で、お施主さん自身が予算の折り合いを付けるということが重要になってくるわけです。

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